プラセンタの比較方法
TV・雑誌等のメディアで様々な商品が紹介され、店頭・通販でも数多く並ぶプラセンタですが何を基準に選ぶか迷うところです。
プラセンタの比較方法としていくつかのポイントを上げます。
①由来
豚由来プラセンタは人との相性がよく吸収率が高いことが特徴です。
商品の種類も多いため自分に合う商品を選べる幅が広いです。
ポピュラーであり安全性も高いです。
制度の高い管理の中で飼育され、指定された病原体を持っていないとされるSPF豚由来のものであればより安心です。
馬由来プラセンタは豚よりも体温が高く寄生虫が少ない・病気になりにくい傾向があります。
そのためより感染症や薬による汚染が少なく安全性が高いと言えます。
人に対するアレルゲンが少ないのも特徴です。
豚に比べると栄養素・とくにアミノ酸が豊富です。
植物性・魚由来などのものもあります。
これらは栄養分・美容成分は豊富ですが成長因子が入っていません。
プラセンタのどの効能を期待して選ぶかにもよりますが原料を知ることは大切です。
どちらにしても飼育環境やプラセンタエキスの抽出・製造法も大切なポイントです。
②胎盤からプラセンタエキスを抽出する方法には「分子分画法」「凍結分解法」「加水分解法」「酵素分解法」「独自抽出法」等様々です。
プラセンタエキスから水分を飛ばし原末にする製法には、低コストだが希釈剤を用いる「スプレードライ法」、凍結乾燥で行う「フリーズドライ製法」があります。
スプレードライ製法では水分を飛ばしても希釈剤が残るため100%原末が作れません。
希釈剤はでんぷんなので身体に有害ではありませんが、プラセンタ含有率が下がるため、またプラセンタが少しでも入っていればプラセンタ粉末と記載され実際の含有量も不透明になるためフリーズドライ製法が安心と言えます。
③プラセンタ含有量
記載にはエキス・原末・濃縮・原液換算など様々な表記方法があります。
ただ数字を見て多いものを選べばよいというものではありませんので表記に注意してください。
・もととなる胎盤から必要成分を抽出したものが「エキス」「原液」です。
ここにはまだ不純物や水分が含まれています。
水分を足して薄めてもエキスと表示出来るため実際の量は不透明なことがあります。
・エキスから水分や不純物を取り除いたものが「プラセンタ原末」です。
抽出方法により品質に差があります。
・濃縮は「50倍濃縮」だと粉末換算ではエキスで記載の50分の1の含有量ということになります。
プラセンタで記載されていると粉末換算ではさらに少なくなります。
④原材料
多く含む順に表示することになっているため、最初にプラセンタと記載しているものを選びましょう。
スプレードライ製法で用いられるデキストリンなどの希釈剤が入ってるとプラセンタ量が少なくなっていることが考えられます。
⑤値段
豚は妊娠期間が短く一度に誕生する頭数も多いことから約1年に1頭出産の馬に比べると安価な傾向にあります。
また馬は胎盤を食べる習慣があることからとれる胎盤量も少なく希少性が高いと言えます。